BT-338 + SONY Navin'You
ノート PC で GPS カーナビを動かす方法を書きます。
一応苦労した Bluetooth シリアルポート(COM ポート)の設定のところは他のページよりも特に詳しいはず。
全体系:
BT-338(日本測地系)→Bluetooth→ノートPC→WIDCOMM スタック→シリアルポート(COM6)→KYLink.dll(測地系変換なし)→Navin' You 5.5
使ったもの
ナビゲーションソフト
Sony Navin' You 5.5(生産終了品)。
メインのカーナビゲーションのアプリケーションです。
多分 SONY Handy GPS というレシーバならデフォルトで繋がるのですが、
後述の NYLink.dll を使うことで他の GPS レシーバも繋げられます。
GPS レシーバを受けるシリアルポートが COM6 までしか設定できないところが痛いところ。
そのための工夫を後述します。
地図データ
SONY Navin' You 専用マップ2 日本語詳細版 DVD(生産終了品?)
SONY Navin' You 5.5 本体には地図が付属していないので別途買いました。
2は 2009 年現在古いですがまあいいかなと。
DVD ですが家で HDD にコピーして使うので、車内では DVD ディスク&ドライブは使いません。
GPS レシーバ
GlobalSat 社 BT-338。GPS を受信するモバイル機器。
Bluetooth 接続タイプで充電式なので、写真の状態で使えて便利です。
小さい。電池持ちがすごい。ゴム足があるので車内で滑らない。
購入先例:Expansys https://www.expansys.com/p.aspx?i=122496
Bluetooth スタック
WIDCOMM スタック。これは Bluetooth の設定をする Windows のサービスです。
Bluetooth がついてるノートパソコンなら始めから入っているはず。
(たとえば Dialogue Flybook V33i なら BlueSoreil が始めから入ってます)
これは主に設定方法に関係があります。
KNLink.dll
SONY Navin' You 5.5 と他社製 GPS レシーバを繋げるための専用ドライバです。
http://www33.ocn.ne.jp/~kaori_rel/KNLink.html
その他
Bluetooth 対応のノートパソコンで、OS は Windows XP SP2 です。
設定方法
何も見ずに設定すると苦労するポイントは
- SONY Navin You 5.5 が起動できないエラー
- 地図データの HDD への移し方が分からない
- Navin You が COM1--6 までしかみれなくて困る;
です。
- SONY Navin' You 5.5 のインストール
- SONY Navin' You 5.5 を普通にインストールし、再起動はしないでおきます。
- これは SONY Navin' You の中の AddressCatcher というアプリケーションが Windows XP SP2 に対応しておらず、再起動 or Navin' You 起動の際にハングアップしてしまうからです。実際やってみると Ctrl-Alt-Del でも復帰できなくて遭えなく神の手発動となりました。
- AddressCatcher を無効化するために、
navinyou\AddressCatcher\ACacher.exe を ACacher.exe.bak とかにリネームします。これで AddressCatcher の機能(たぶん アドレス帳上のアドレスなどを自動で取り込む機能)は使えないけれど、ハングアップせずうまく起動できます。
- SONY Navin' You 5.5 の設定のために PC を再起動します。
- (こことかを見ると AddressCatcher も動作できるようにする方法はあるみたいですが、パッチ・インストーラの途中中断など、こわい動作が多かったので私はあきらめました…)
- 地図データのコピー
- ノート PC で車内だと DVD ドライブを使いたくないので、地図データを DVD から HDD にコピーします。普通にコピーしてもNavin' You では読み込めないので、Navin' You の機能を使ってコピーします。
- SONY Navin' You 専用マップ2 日本語詳細版 DVD を DVD ドライブに入れます。
- Navin' You を起動して、ファイル→お出かけパック作成→全域、とすれば日本全国全データを HDD(たぶん Navin' You のインストールディレクトリ)にコピーできます。
- GPS 設定
- GPS→GPS 受信開始で現在地が表示されたらOK!
- もしこれで現在地が少し(500mほど)ずれるときは GPS レシーバと Navin' You の測地系が合っていないのが原因なので下記のどちらかの方法で直します。
- [すべて日本測地系で統一する]
- Navin' You を落とし、Bluetooth でシリアル接続している状態で、TeraTermPro などのターミナルソフトでシリアル接続します。
- TeraTermPro を使うときにはデフォルトでは COM4 までしかみれないので、TERATERM.INI の中の MaxComPort=4をMaxComPort=16とかに書き換えます
- なんかデータが流れてますが、無理やり以下の呪文をペースト。
$PSRF106,178*32
これで BT-338 が日本測地系(TOKYO-mean)でデータを吐くようになるみたいです。
- ターミナルソフトを落として Navin' You を起動すればOK。
- (多分私はこれで動かしてます)
- [BT-338 測地系 = WGS84→KNLink.dll で日本測地系に変換→Navin' You 測地系 = 日本測地系]
- KNLink.ini の WGS2TOKYO=0 の行を WGS2TOKYO=2 に直します。